大学受験生、高校受験生へ [勉強法]
大学や高校の入学試験も近づき、受験勉強は大詰めですね。
この時期は、何を選んで勉強するのかが重要です。
試験当日までの残り時間で何をするのがベストなのか?
その答えは人それぞれです。
合格レベルを既に超えている人は、
安定して合格点を確保するための勉強が良いでしょう。
優先度の高い重要項目の復習をしながらも、
様々なバリエーションに対処できるように、
多くの問題を解くのも重要です。
また、かなり頑張らないと合格レベルに達しない人は、
リスクを取ってでも合格ラインを超えるための勉強をすべきです。
例えば、合格点を取れそうな最低限の範囲に絞り込んで、
そこだけを徹底的に攻略する、などが考えられます。
ケアレスミスの多い人は、
その対策を集中的に行なうのも効果的です。
いまから偏差値20アップとかは、
よほど勉強していなかった人を除いて困難です。
でも、偏差値5アップなら可能性があります。
じっくりと自分のポジションと弱点を分析して、
試験直前期の勉強計画を戦略的に立てましょう。
おすすめの勉強テクニック [勉強法]
勉強を効率化するテクニックはいろいろあります。本格的なテクニックからちょっとした工夫まで、様々です。
それらの中でおすすめのテクニックの1つが、速読法です。速読のメリットは1つだけでなく、複数あります。
○ 勉強の進み方が速くなる。(特に復習で)
○ だから、復習の回数を大幅に増やせる。
○ だから、勉強内容をしっかりマスターできる。
○ 脳みその活性化にも効果的。
○ 勉強が進むので、テンションを高く保てる。
ただし、勉強に適した速読法を選ぶことが条件です。速読法の中には勉強に適していないものもあります。例えば、フォトリーディング。文字情報を画像としてインプットするため、その情報取り込み速度は超高速ですが、勉強の場合、その後の理解に時間がかかって、あまり勉強を効率化できません。
その点、ドクターブレインのような、「文字情報の取り込み+内容の理解+記憶」の全てを高速化するような速読法がお勧めです。勉強は、ハイレベルな情報を理解してこそ成果が出るのです。理解や記憶の部分まで高速化しなければ、意味がないですね。
失敗しない勉強計画とは [勉強法]
勉強の計画を立てるのは難しいですね。計画を作っている時と、それを実践している時とでは意識が異なるため、計画通りになかなか進めません。
計画立案時には、ついいろいろと詰め込みたくなります。でも、実践するとそれが負担=オーバーペースとなります。
挫折しない勉強計画には少なくとも次の2つの要素が必要です。
① 十分な余裕時間を設けてあり、遅れを取り戻すことが可能
② 勉強のテーマごとの難易度・苦手度が反映されている
①に関しては、1週間に1~2日程度の余裕日を設けておくべきです。また、②に関しては、難しいテーマや苦手なテーマの勉強には、多くのの時間を割り当てなければなりません。実に当りまえのことなんですが、実際にはできていない人が大勢います。
隙間時間の活用 [勉強法]
忙しい人でも隙間時間を寄せ集めると、1日に1時間くらいは作り出せたりするものです。そこで、こうした時間を勉強時間にしてしまうことが考えられます。特に、本業のかたわら資格試験の勉強をする場合などは重要ですね。
ただ、それには準備が必要です。隙間時間はいつ出来るかわからないので、予め勉強する内容と、そのための教材や道具などを用意し、持ち歩かなければなりません。
昔なら単語カード(暗記用の小さなカード)や要点をコンパクトにまとめた教材が代表的なものでした。
しかし、今はスマートフォンなどの携帯端末があります。しかも、有料・無料の有用なアプリも提供されています。これらを活用しない手はありません。
そもそもスマートフォンは常に持ち歩くものです。そこに数多くの学習用アプリを詰め込めるわけです。さらに、わからないことがあれば、インターネット上で検索して調べることもできます。
そして、Evernoteなどを利用すれば、復習すべき内容をストックしておくこともできます。本当に、利用しない手はないと思います。
試験勉強の優先順位 [勉強法]
試験勉強の目的は合格する事、言い換えれば合格に必要な点数を取る事なので、試験に出やすいジャンル・項目に集中して勉強した方が効率的です。まんべんなく勉強した後に、試験問題にチャレンジしてみるのは効率がよくありません。
目標から出発して、その目標を達成するための最短コースを考える視点が大事です。
ただ、試験勉強の優先順位は、試験にどれくらい出やすいかだけでは決まりません。自分がそのジャンル・項目を攻略するのに、どれくらい時間や労力がかかりそうかも重要なファクターです。
そこで、2次元のマップに整理してみるとわかりやすいです。例えば攻略に要する時間や労力を横軸にとり、試験に出やすさを縦軸にとって、各ジャンル・項目の場所を記入してみるのです。
その後の戦略を立てやすいと思いませんか?
でも、試験勉強を始めて間もない頃は基礎学力ができていないので、攻略に要する時間や労力はよくわからないでしょう。その場合は全て同じで構いません。勉強を進めていけば、得手不得手、試験レベルと自分のギャップが段々見えてきます。そうしたら、マップを描き直せばよいのです。(ときどき、マップを修正しましょう。)
試験問題とパターン [勉強法]
試験問題には、パターンをマスターしていれば解ける問題と、そうでない問題があります。後者の場合は“難問”と呼ばれることが多いですね。
パターンのマスターで全ての問題に正解できるわけではありませんが、パターンにはまった問題を全て正解すれば合格できることがほとんどです。
従って、受験勉強では、まず典型的なパターンをマスターすることが重要です。そのためには、教材をしっかり選びましょう。
パターンをマスターするためには、例題の模範解答を理解し、多くの類題を自分の力で解いてみる作業が不可欠です。そのようなの事ができる教材(例題といくつもの類題から成る問題集など)がよいですね。
復習のタイミング [勉強法]
人間の脳には面白い性質がいろいろあります。たとえば、既に知っている(と脳が判断した)事は、改めて記憶しようとしません。そのため、復習のタイミングが早すぎると、思ったほど効果がないのです。
逆に、復習のタイミングが遅すぎる場合はどうでしょうか?
遅すぎる場合は、ほとんど忘れていますね。ひどい場合には記憶したことすら忘れているかもしれません。すると、ほとんど全てを覚えなおさなければなりません。これはこれで、労力が要ります。
つまり、復習には最適なタイミングがあるのです。早すぎもせず、遅すぎもしないというベストタイミングが。
復習のベストタイミングは、記憶レベルが6割くらいになった時です。英単語のように一気に多くのものを覚える場合は、全体の4割くらいを忘れてしまった頃です。数で数えられない場合には、感覚的に判断するしかありません。記憶の深さや正確さが6割くらいに落ちたなと感じたら、復習するようにしましょう。
予習と復習、どっちが大事か? [勉強法]
予習と復習では、どちらが大事でしょうか?
もちろん、両方とも大事なのですが、それでは答えになりませんね。ちゃんと理由をつけて、一方だけ選ぶとすれば・・・
復習の方が、大事です。
理由は簡単。学習したことを記憶に定着させるためには、何回も繰り返し復習をしなければならないからです。
予習をしても、授業や講義1回では、まず記憶しきれません。かといって、授業や講義で記憶できるくらい予習を何回も行なえば、それはもう“独学”ですよね。
従って、一般的には復習の方が重要なのです。
このことから、予習に時間をかけ過ぎるべきではないということが分かるでしょう。少なくとも、復習の時間が十分に取れなくなるようでは、問題です。
使える記憶の状態 [勉強法]
勉強で知識を記憶するのに、ただ頭の中に入れれば良いというものではありません。例えとして、物を仕舞うことを考えてみましょう。
引き出しや棚、収納ボックスなどの中に物を仕舞う場合に、どのように仕舞うかで探しやすさが天と地ほど違います。
種類や用途など何らかの基準に従って整理して仕舞えば、必要なときに直ぐに取り出すことができます。しかし、場当たり的に仕舞っただけでは、見つけるのが大変です。下手をすると見つからずに諦めるなんてことにもなりかねません
知識を記憶するのも同様です。必要な場面で直ぐに思い出すには、何らかの基準で分類整理して記憶したり、他の知識と関連付けて記憶したり、思い出すときの糸口を用意して記憶したりすることが重要です。
また、知識を引き出す練習をすることも大事ですね。こういうパターンのときにはこの知識が必要なのか、という認識を繰り返すことで、その認識は潜在意識に記憶されます。
一旦、潜在意識にしっかりと刻まれると、場面ごとに必要な知識が自然と(無意識で)思い出されるようになります。
卵が先か鶏が先か - 理解と知識 [勉強法]
理解と知識の関係は、「卵が先か鶏が先か」的な面があります。
理解するためには予備知識が必要です。予備知識が十分でないと、理解することができません。
勉強で理解できないと、往々にして丸暗記してしまいます。しかし、そのような記憶はすぐに失われてしまいます。
よく暗記科目と呼ばれるのが歴史ですね。でも、十分に理解しようとしないまま覚えようとするので“暗記科目”になってしまうのではないでしょうか。なぜ、その時代にその事件が起きたか?など、歴史にも理解すべきことはたくさんあります。
一方で、知識を増やすためには記憶しなければならず、しっかり記憶するためには理解することが不可欠です。これは、歴史の例でも明らかです。
私自身、学生時代に歴史は暗記科目だと思って勉強していました。十分に理屈を理解していなかったので、いまや忘れてしまった事が多いのですが、数学は違います。しっかり理解したので、高校程度の数学なら今でも使えます。
このように、理解には知識が必要であり、知識を増やすには理解が必要なんですね。